結論:EOS R10 で旅行の短い動画を撮るなら、メインは RF16mm F2.8 STM、遠くの景色用に RF-S18-150mm をサブで持つ、という組み合わせが私には合っていました。
決め手は R10 の動画の手ブレ補正(動画電子IS) で、写る範囲が狭くなるため 18-150mm をいちばん広い 18mm にしても部屋や料理が収まりきらず、一方で手ブレが気にならなかったのもこの機能のおかげでした。
こんにちは!
ガジェット暮らしの実験室のキョーです。
前回のEOS R10 の石垣島旅行レビューでは、「旅行には18-150mm、日常にはRF16mm」という使い分けを結論にしました。
ただ、石垣島に持って行ったのは 18-150mm 1本だけで、RF16mm はその旅行のあとに日常用として買い足したレンズです。
今回はその RF16mm を初めて旅行に連れ出し、写真ではなく動画を中心に撮ったところ、旅行でもメインになりました。
前回は写真中心・遠景の多い離島旅行、今回は動画中心・近い被写体の多い温泉旅行なので、結論をひっくり返す話ではありません。
条件が変われば、ちょうどいいレンズも変わる。
撮影条件:月岡温泉で3〜5秒の短いカットを撮った
| 時期 | 2026年9月中旬 |
| 場所 | 月岡温泉(新潟県新発田市) |
| カメラ | Canon EOS R10 |
| レンズ | RF16mm F2.8 STM / RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM(両方持参) |
| グリップ | SmallRig シューティンググリップ SR-RG2 |
| 撮ったもの | 温泉街の町並み、料理・食事、宿の部屋、同行者、自撮り |
| 撮り方 | 立ち止まって3〜5秒の短いカットを撮り、あとでつなげる |
| 記録設定 | フルHD(1920×1080)/ 29.97p(30p)/ H.264(撮影ファイルのメタデータで確認) |
| 動画電子IS | 入 |
撮った動画は自分たちで見返すための旅行Vlogで、映像作品としての出来を評価する記事ではありません。
18-150mmも持って行ったのに、RF16mmばかり使った4つの理由
理由は4つありますが、決定打になったのは1つめの「写る範囲」です。
理由1:動画だと、18mmでも部屋や料理が入りきらなかった
18-150mm をいちばん広く写る 18mm にしても、宿の部屋も料理も向かいに座る同行者も、画面に入りきりませんでした。
写る範囲が狭くなった原因は、2つあります。
1つめは、動画の手ブレ補正です。
R10 には、動画のブレをカメラ側で抑える「動画電子IS」という機能があり、私はこれを「入」にして撮っていました。
この機能は映像を少し拡大してブレを補正するので、オンにすると、そのぶん写る範囲が狭くなります。
キヤノン公式のEOS R10 動画機能のページにも「動画電子IS使用時は、撮影範囲が狭くなります。」とあり、製品マニュアルでは「入」で映像が「やや拡大」されると説明されています。
どれくらい狭くなるかの数字は、公式には載っていません。

なお、フルHD で撮ったこと自体が原因ではありません(公式の記録サイズ表にも、そうした記載はありません)。
2つめは、R10 のセンサーの大きさです。
R10 は「APS-C」という、フルサイズより一回り小さいセンサーのカメラなので、同じレンズを付けても写る範囲が狭くなります。
RF-S18-150mm の製品ページでも、18-150mm はフルサイズに換算すると29〜240mm相当とされていて、およそ1.6倍になる計算です(数字が大きいほど、写る範囲は狭くなります)。
同じ1.6倍で計算すると、RF16mm は約25.6mm相当です(私が計算した参考値で、キヤノンの公表値ではありません)。
しかもこれは手ブレ補正を使わないときの値で、「入」にするとここからさらに狭くなります。
この2つが重なって、18mm では足りなかったわけです。
16mm に付け替えると、それがちょうどよく収まりました。
数字の上ではたった2mm の差ですが、それでも私はその差を感じました。

理由2:軽くて短いので、シューティンググリップと相性がいい
カメラを SmallRig のシューティンググリップ SR-RG2 に付けて片手で撮ると、軽くて短い RF16mm のほうが扱いやすかったです。
理由3:部屋・料理・人など、近い被写体が多かった
温泉旅行では近い距離の被写体が中心だったので、「広く写る」ありがたみが大きかったです。
RF16mm の最短撮影距離は、公式仕様で0.13mです。

理由4:望遠が要らない旅程だった
石垣島のように遠くの景色を撮る場面は、今回は少なめでした。
手ブレ補正のないRF16mmでも、手ブレは気にならなかった
R10 は公式仕様でボディ内の手ブレ補正機構は「非搭載」です。
RF16mm F2.8 STM も、製品名・公式仕様表ともに IS の表記がありません。
一方の 18-150mm は、公式仕様で手ブレ補正効果 4.5段(協調7.0段)です。
それでも、撮った動画を見返して手ブレが気になることはありませんでした。
理由として挙げられるのは、次の2つだけです。
- 動画電子IS を「入」にしていた:カメラ側の電子補正が効いていた
- 立ち止まって3〜5秒だけ撮る使い方だった:長く構え続けることがなく、ブレる要素自体が少なかった
画角が狭くなったのも、手ブレが気にならなかったのも、同じ動画電子IS の働きです。
マニュアルにあるとおり、動画電子IS は映像を拡大してブレを補正するので、ブレが減る代わりに撮影範囲が狭くなります。
動画電子IS を前提にするなら、少し広めのレンズを選ぶと噛み合う、というのが今回の実感です。

マニュアルには、広角ほど補正効果が大きいことや、拡大によって画質が粗くなったりノイズが目立ったりする場合があることも書かれています。
また 18-150mm は、レンズの手ブレ補正スイッチが OFF だと動画電子IS も機能しないとマニュアルにあります。
なお、歩きながらの撮影や長回しは試していないので、その場合の手ブレは分かりません。
自撮りはSmallRig SR-RG2で。画角は「スマホに限りなく近い」
SR-RG2 に付けて RF16mm で自撮りしたときの画角の感想は、「スマホに限りなく近くて、ちょうどよかった」です。
私が普段使っているカメラはスマホです。
スマホから移ってきた人ほど、「いつもの自撮りの感覚で撮れる」ことに価値を感じると思います。
SR-RG2の製品仕様(公式ページで確認できた範囲)
以下は私の使用感ではなく、SmallRig 公式の商品ページに載っている製品仕様です。
- 対応モデル一覧に EOS R10 の記載がある
- ズーム・フォーカス・撮影の操作をサポート
- 三脚として使用時の耐荷重1.5kg、自撮り棒として使用時0.8kg
- 最大32.1cmまで伸長
R10 との接続方法(ケーブルの要否など)は公式ページで確認できず、私が書けるのも「グリップとして手に持って撮った」使い方までです。
本体質量は公式ページに記載がなく(パッケージ重量 0.27kg のみ)、デジカメ Watch の発表記事では本体質量 210±5g、発売時の価格 12,290円と報じられています(メーカーの一次情報ではありません)。
18-150mmの出番:遠くの景色だけ付け替えた
今回の結論は「RF16mm だけで足りる」ではありません。
遠くの景色や建物は 16mm では小さくなりすぎるので、その場面だけ 18-150mm に付け替えました。
前回の石垣島は 18-150mm 1本で行ったのでレンズ交換はありませんでしたが、今回は2本持って行ったので付け替えが発生しました。

今の私の使い分けはこうです。
- 動画中心の旅行:RF16mm がメイン、遠景用に 18-150mm をサブで持つ
- 写真中心・遠景の多い旅行:前回どおり 18-150mm 1本
重さ・大きさ:公式値で比べるとこうなる
| 項目 | 質量 | サイズ |
|---|---|---|
| EOS R10(バッテリー・カード込み) | 約429g | 約122.5×87.8×83.4mm |
| RF16mm F2.8 STM | 約165g | 約φ69.2×40.2mm(収納時) |
| RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM | 約310g | 約φ69×84.5mm |
| R10 + RF16mm(合計) | 約594g | – |
| R10 + 18-150mm(合計) | 約739g | – |

SR-RG2 は本体質量の公式値がなく実測もしていないため、合計に含めていません。
カメラ+レンズだけでも RF16mm なら約145g軽くなる計算で、片手持ちでは小さくない差だと感じました。
R10の単焦点にRF16mmが向いている人・向いていない人
向いている人
- R10 で旅行の短い動画(Vlog)を撮りたい
- 部屋・料理・人など、近い被写体を撮ることが多い
- スマホに近い画角で自撮りしたい
- 動画電子IS を使っていて「R10 の動画は画角が狭い」と感じている
- 機材を軽くして、グリップで片手持ちしたい
向いていない人
- 遠くの景色をよく撮る
- 写真が中心で、1本で幅広い焦点距離をこなしたい
向いていない側に該当する方には、前回記事の「旅行には18-150mm」がそのまま当てはまると思います。
まとめ:動画中心の旅行なら、RF16mmがメインでいい
- 画角:手ブレ補正とセンサーの大きさが重なり、18mm では狭く、16mm でちょうどよかった
- 手ブレ:動画電子IS と短いカットで気にならなかった。画角が狭くなるのと同じ仕組み
- 自撮り:スマホに限りなく近い画角
- 限界:遠くの景色は 18-150mm に付け替えた
写真中心なら前回どおり 18-150mm、動画中心なら RF16mm をメインに、18-150mm を遠景用のサブに、というのが月岡温泉で私がたどり着いた答えです。
R10 の次の1本に軽い単焦点を探している方の参考になればうれしいです。
参考リンク・一次ソース
- 動画電子IS・記録サイズ:キヤノン公式「EOS R10 動画機能」
- 動画電子IS の設定と注意点:EOS R10 製品マニュアル「手ブレ補正(IS機能)設定」
- EOS R10 の仕様:キヤノン公式「主な仕様」
- RF16mm F2.8 STM の仕様:キヤノン公式「主な仕様」
- RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM:キヤノン公式 製品ページ / 主な仕様
- SmallRig SR-RG2:SmallRig 公式商品ページ / デジカメ Watch
- 月岡温泉:にいがた観光ナビ
※画角・持ちやすさ・手ブレの感じ方は、スマートフォンを基準にしてきた筆者個人の感想です。18-150mm と RF16mm の画質は同じ場所で比べていないため、優劣は書いていません。RF16mm の換算値と、合計質量・質量差は筆者の計算で、キヤノンの公表値や実測値ではありません。スペックは2026年10月24日時点の各公式サイトの掲載内容です(SR-RG2 の本体質量・価格のみデジカメ Watch)。作例は筆者の動画から切り出した静止画、図解は説明用の生成イラストです。


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