結論:電動昇降デスクは「立つための道具」である前に、「デスクの高さを自分の体に合わせる道具」です。
そしてクランプ式のケーブルトレーを使う予定があるなら、天板の奥行きは60cmではなく70cm以上で検討してください。
私は FlexiSpot E7 Pro と純正天板120×60cmを組み合わせて3ヶ月使っていますが、この天板サイズの選択だけは判断を間違えたと思っています。
こんにちは!
ガジェット暮らしの実験室のキョーです。
E7 と E7 Pro をどう選び分けたか、一人組み立てはどうだったか、そして他のレビューであまり見かけないケーブルトレーとの相性問題まで、正直に共有しますね。
椅子とモニターを直しても疲れが残った理由は「デスクが低い」だった
在宅ワークの疲れ対策として、私はデスク本体より先に周辺から手を入れていました。
- 椅子をKARNOX LEGEND TR ゲーミングチェアに買い替え
- デュアルモニター化して視線移動を減らす
- 片方を縦向きにして情報量を確保
- その他の環境はテレワークおすすめグッズにまとめています
それでも、夕方になると腕と肩まわりに違和感が残っていました(あくまで私個人の体感です)。
原因を探して気づいたのが、そもそも使っていたデスクの天板が低かったことです。
デスクが低いぶんを椅子で合わせようとすると、椅子を目一杯下げるしかありません。
ところが最下端まで下げても、まだ「ちょっと高い」ままでした。
椅子の調整範囲には下限があるので、デスクが低すぎる場合は椅子側では解決できません。
つまり私にとっての昇降デスクは、立つための道具ではなく高さを細かく合わせられるデスクとして選んだものです。

E7 ではなく E7 Pro を選んだ決め手は「脚のフレーム形状」
E7 と E7 Pro で迷いましたが、決め手はスペックではなく脚のフレーム形状でした。
FlexiSpot の公式コラムでは、E7 Pro の脚を「コの字型フレーム」と呼び、デスクを横から見たときにカタカナの「コ」の字を描いている構造だと説明されています。
支柱が手前ではなく端に寄っているぶん、膝まわりに余白が生まれる形状です。
一方の E7 は中央の支柱が手前寄りに来るため、座ったときに膝が電源部やモーター部分に当たるのではないかという不安がありました。
なおE7側の脚形状は、公式の E7 製品ページに「エの字型フレーム」と記載されています。E7 Pro のページでも、支柱が中央にある「工字型」と比べてデスク下のスペースを有効に使えると説明されています。
ここは名前より、実際に座る位置と支柱の位置関係で判断したほうが確実です。

E7 と E7 Pro の主なスペック比較
| 項目 | E7 Pro | E7 |
|---|---|---|
| 耐荷重 | 100kg | 125kg |
| 昇降範囲 | 60〜125cm | 58〜123cm |
| 昇降速度 | 38mm/s | 38mm/s |
| 脚幅調整範囲 | 110〜190cm | 110〜190cm |
| フレーム重量 | 約33.6kg | 約32.3kg |
| 脚の段数 | 3段階(ピラミッド構造) | 3段式ピラミッド型 |
出典は公式の E7 Pro 製品ページ・E7 製品ページ・E7シリーズ比較表で、昇降速度は38mm/sで同一、耐荷重はむしろ E7(125kg)のほうが上です。
モニター2枚とPC程度なら100kgに届くことはまずないので、私は脚形状を優先しました。
E7 Pro にはデュアルモーター、タッチパネル、USB端子、メモリ機能、ロック機能、障害物検知機能が付き、デスクフレームの保証は5年です。
価格は「セールを待つ」が前提
私が購入したのは2026年3月で、セール時を狙って6万円を切る価格で天板込みの一式を手に入れました。
この製品は定価のまま駆け込みで買うものではなく、セールのタイミングを待って買うものだと思っています。
実際、2026年8月4日時点の公式サイトでは、どちらも天板を含まないフレーム単体の価格として、E7 Pro が通常価格61,600円のところタイムセールで52,360円、E7 が57,200円でした。
セール状況によっては上位モデルのほうが安く見えることもあるので、価格は構成(フレーム単体か天板セットか)を確認しつつ、両方のページを同時に見比べてください。
一人で組み立てましたが、2人以上を強くおすすめします
私は一人で組み立てましたが、これは「一人でできる」という意味ではありません。
私は日常的に筋トレをしていて高重量を扱っているので、どうにかなったというレベル感です。
- E7 Pro のフレーム重量:約33.6kg(梱包時 約36.8kg)
- 純正天板 120×60cm(PR1206)の重量:12kg(厚み2.5cm、メラミン樹脂化粧板)
組み立ての最後には、脚を取り付けた天板を裏返して立てる工程があります。
このとき持ち上げるのは合計45kg超で、しかも重心が偏った状態です。
FlexiSpot 公式も E7・E7 Pro の両方で「お客様組立式、2人以上での作業を推奨」と明記しています。
手伝ってくれる人を確保してから注文日を決めるくらいの段取りで、ちょうどいいと思います。

【本題】天板120×60cmとクランプ式ケーブルトレーは相性が悪い
ここが、この記事で一番伝えたい部分です。
昇降デスクは天板ごと上下するので、電源タップやACアダプターは天板裏にまとめる必要があります。
そこで私も、天板を挟み込んで固定するクランプ式のケーブルトレーを導入しようとしました。
使っているのはサンワサプライのCB-CT5です。メーカー公式の仕様はW900×D156×H163mmで、天板厚10〜40mmに対応した汎用クランプで背面に取り付けるタイプです。
ところがE7 Pro + 奥行き60cmの天板という組み合わせだと、ここで問題が起きます。
配線を隠すために天板の奥側にクランプしようとすると、ケーブルトレーと脚の電源部・モーターまわりとの余白がわずかしか残りません。
奥行き156mmということは、天板の奥端から手前に約16cm分の場所をトレーが占有するということです。奥行き60cmの天板では、ちょうどそのあたりに脚の電源部・モーターが来ます。
取り付け自体はできるのですが、後からケーブルを1本足したい・抜きたいというときに、手は入るものの作業するには余白が狭すぎます。
奥行き60cmの天板は、脚のフレームと天板の奥端との距離がそもそも短いので、「配線を奥に逃がす」という発想自体が成立しにくいと感じました。
結論:ケーブルトレー前提なら奥行き70cm以上。ただし実測は必須
私の結論は、クランプ式ケーブルトレーを使う予定があるなら天板は奥行き70cm以上を選ぶです。
FlexiSpot 公式の長方形天板ラインナップでは、100×60cm / 120×60cm / 140×70cm / 160×70cm / 180×80cm が用意されています。
奥行き70cm以上を選ぶなら140×70cmか160×70cmが該当し、いずれも E7 Pro の対応天板サイズ(幅120〜200cm×奥行60〜80cm×厚み2cm以上)に収まります。
ただしクランプの取付位置とトレーの厚み次第で残るスペースは変わるので、「70cmにすれば絶対大丈夫」と言い切るつもりはありません。
買う前に、次の3つを数字で確認しておくと失敗しにくくなります。
- 設置したいケーブルトレーのクランプの開口幅と、天板の厚み(FlexiSpot純正天板は2.5cm)
- トレーを付けたい位置から、脚フレームまでの奥行き方向の距離
- 天板裏から脚の電源部・モーター部の上端までの高さと、トレーの高さ
参考までに、私が使っているのは前述のサンワサプライ CB-CT5 です。奥行き156mm・高さ163mmという数字を、上の3点と突き合わせる目安にしてください。
クランプ式にこだわらないなら、天板にネジ止めするタイプや、マグネット式のケーブルトレーを選ぶという回避策もあります。
天板サイズは、作業スペースの広さだけで決めないでください。
配線をどう処理するかまで見越して決めるのが、昇降デスクの天板選びだと思います。
3ヶ月使ってわかった、昇降デスクの本当の価値
2026年3月に購入し、実際に使い始めたのは4月末頃で、執筆時点でおよそ3ヶ月です。
1日のうち立って作業しているのは4〜5時間ほどです。
座り姿勢そのものについては、体感で変わったことは特にありません。
「昇降デスクにしたら体が軽くなった」といった劇的な変化は、少なくとも私にはありませんでした。
では何が良かったのかというと、集中を立て直すスイッチとして機能していることです。
「だらけてきたな」と自覚したタイミングで、席を離れずにそのまま立ち上がって作業を続けられます。
これまでは集中が切れると、飲み物を取りに行くなどして一度作業を中断していました。
いまは姿勢を変えるだけで作業を継続できるので、そこが一番実用的な価値だと感じています。
メモリ機能で座り高さと立ち高さを登録しておけば、ボタンひとつで切り替わるのも効きます。
向いている人・慎重に考えたほうがいい人
向いている人
- いま使っているデスクの高さが体に合っていない人(椅子の調整では下げきれない人)
- 座りっぱなしで集中が切れる自覚がある人
- 組み立てを手伝ってくれる人がいる人
慎重に考えたほうがいい人
- 一人で組み立てるしかない人(45kg超を扱う工程があります)
- 設置スペースに余裕がない人(脚幅調整範囲は110〜190cm)
- 定価で今すぐ買おうとしている人(セールのタイミングを待つ選択肢もあります)
まとめ:買うなら天板の奥行きだけは妥協しないでください
- 昇降デスクは立つための道具である前に、高さを自分に合わせる道具。椅子で調整しきれない人ほど恩恵が大きい
- E7 と E7 Pro の選び分けは脚のフレーム形状で。耐荷重は E7(125kg)のほうが上なので、単純な上位互換ではない
- 組み立ては公式も2人以上を推奨。一人で挑む前提で買わない
- クランプ式ケーブルトレーを使うなら、天板の奥行きは70cm以上。ただし70cmでも安心とは限らないので、クランプ位置とトレーの厚みを実測してから決める
3ヶ月使った今、E7 Pro を選んだこと自体に後悔はありません。
唯一やり直せるなら、天板を120×60cmではなく140×70cmにします。
天板は後から買い替えると出費も手間も大きくなる場所です。
参考リンク・一次ソース
- スペック・価格・組立推奨人数:FlexiSpot E7 Pro 製品ページ / E7 製品ページ
- 昇降速度の比較:E7シリーズ比較表
- コの字型フレームの定義:FlexiSpot 公式コラム
- 天板サイズ展開:FlexiSpot 長方形天板ラインナップ
- ケーブルトレーの寸法・取り付け方式:サンワサプライ CB-CT5 製品ページ
※価格・在庫は変動します。本文中の公式サイト価格は2026年8月4日時点の表示です。購入前に必ず最新の販売ページをご確認ください。



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